2024年3月号 赤ちゃんと一緒に絵本を楽しみませんか ~ねえねえのせて~
赤ちゃんと一緒に絵本を楽しみませんか ~ねえねえのせて~
少し肌寒い日もありますが、おひさまがあたたかく、桜が待ち遠しい季節になりましたね。今回は「ねえねえのせて」をテーマに、赤ちゃんから小さなお子さんに読んであげたい絵本を1冊ご紹介します。
『のせてのせて』
松谷 みよ子/ぶん
東光寺 啓/え (童心社)
まこちゃんの自動車に、「のせてのせて」と手をあげたのはうさぎさん。続いてくま、ねずみと、ページをめくると色々な動物が出てきます。そして、まこちゃんたちと一緒に、自動車にのって出発です。
表紙と同じ絵が、表紙をめくったところにも小さく描かれています。このページをしっかり見せてあげると、1ページ目の自動車が走るところがもっと嬉しい気持ちになります。「ストップ!」はこの話のキーワードです。元気よく、場合によっては手をあげて言ってください。
「ブブー ブブー」「びゅーん」と絵本に出てくる音の繰り返しは、小さい子どもにとって、発音しやすい言葉です。すぐに真似をして、日常の遊びの中でも使うようになります。この擬音はスピード感たっぷりに読んであげてください。
暗いトンネルは、ひとりでは怖いけれど、みんなといっしょならドキドキ楽しめます。声を抑えて息を潜めて、遠くに光る出口まで我慢。そして、「でた!おひさまだ!」は喜びと開放感があり、大満足の一冊です。
図書館では、0歳から楽しむことのできる絵本をご用意しています。図書館のホームページから本のリストもご覧いただけますので、どうぞご利用ください