2024年1月号 子どもの野菜嫌いはなぜ多い?

子どもの野菜嫌いはなぜ多い?

 子どもの食事の悩みといえば、好き嫌い、食べむら、偏食など様々ありますが、一番多い相談は好き嫌いです。何でも食べて欲しいと思うのは親心ですよね。今回は味覚の観点からお話ししたいと思います。
 食べ物を口に入れると味を感じますが、本能的に受け入れやすい味と受け入れがたい味があります。前者は甘味、塩味、うま味で、生きていくために必要なたんぱく質やミネラルの味です。後者は酸味や苦味で腐敗や有害を知らせる味で苦手とする味です。
 これらの味を感じるのが舌の表面にある味蕾(みらい)です。味蕾は数が多いほど味覚を強く感じます。大人よりも子供の方が多いので、野菜の独特な苦味や酸味は大人が思っている以上に強く感じているのかもしれません。
 もう一つ、食経験の少なさも要因の一つにあります。初めての味、食べなれない味は嫌いと判断してしまうこともあります。しかし、繰り返し経験を重ねていくことで、なじみの味に変わっていきます。
 ただ、無理強いは禁物です。おいしいから食べてといっても、おいしいと感じる度合いは個々に違います。一番はおいしそうに食べて見せることです。子どもはまねをするのが得意です。嫌いなものがいくつかあっても栄養が不足してしまうことはあまりありません。代用がききますので、おおらかな気持ちで食事を楽しんでください。食事での悩みは、府中市子育て世代包括支援センターみらい(042-368-5333)までご連絡ください。

みらいからのおたより一覧へ施設からのおたよりトップへ

子育て応援情報