2024年1月号 「おっぱいの卒業」

「おっぱいの卒業」

 「この春から仕事に復帰をするので卒乳を考えていますが、どうやったら良いの?」 「1歳過ぎまでまだあげているの?と言われてしまって、世間的にも続けて良いの?」という相談を受けました。
 悩みますよね? WHO(世界保健機構)によると、2歳以降も母乳育児を続けることが推奨されています。
 卒乳の時期は其々の親子が決めて良いことになっていますが、母乳が大好きで離乳食が進まず、成長がゆっくりになっている場合は健診などで「早めにやめましょう。」とアドバイスをされることもあります。
 「はぐ」に来ていた先輩ママに聞くと、おっぱいに絆創膏を貼って『おっぱい痛い痛いからもう出ないの。』と伝えたり、「1泊だけ別の場所に泊まって、夫が一晩中泣いている子どもを見てくれました。」とご主人に協力をしてもらったりと色々努力をされていることが分かりました。
 赤ちゃんもいままであったものが急になくなるのですから、驚きますよね。個人差はありますが、近所中に響き渡るような声で3日間くらい泣く事があります。ご家族の協力があれば助かりますが、そうでない場合もあるので、うまく行かないときや体調を崩したときは「おっぱいに戻ってもいい。」と考えましょう。「戻れる」安心感も大切です。
 それに、赤ちゃんが「おっぱいがなくても自分は大丈夫。」と思える安心材料ができると良いですね。例えば、寝るときにトントンされたり、スキンシップで触れ合ったりすることです。
 卒乳には「これだけやれば大丈夫」という近道やマニュアルがありません。赤ちゃんひとりひとり皆違うように、おっぱいの卒乳もそれぞれ違うと考えましょう。大変なこともありますが、それを含めて楽しめると良いですね。

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