2023年7月号 赤ちゃんと一緒に絵本を楽しみませんか ~ねえねえのせて~
赤ちゃんと一緒に絵本を楽しみませんか ~ねえねえのせて~
7月になり、いよいよ夏本番を迎えますね。暑い日は、涼しいお部屋で絵本を楽しみませんか?
今回は「ねえねえのせて」をテーマに、赤ちゃんから小さな子どもに読んであげたい絵本を1冊ご紹介します。
『がたんごとん がたんごとん』
安西水丸/さく(福音館書店)
「がたんごとん がたんごとん」と黒い電車がやってきます。そこへ、「のせてくださーい」と乗りこんできたのは、ほにゅうびんです。さらに「がたんごとん」と進むと、次に待っていたのは、カップとスプーンです。「のせてくださーい」と言って、カップとスプーンも電車に乗りこみます。
このように、この本は「がたんごとん」と「のせてくださーい」のくり返しのリズムが楽しい1冊です。1987年に出版されましたが、現在でも子どもたちに親しまれる絵本となっています。
この絵本のように、同じ言葉が繰り返し出てくるのは、赤ちゃん絵本の特徴です。何度も同じ言葉が出てくることで、子どもたちに安心感を与えてくれます。また、子どもたちは、ほにゅうびんやスプーンなど、身近にあって知っているものがたくさんでてくる嬉しさ、電車に乗っているものがどんどん増えていく楽しさを感じながら読むことができます。
お子さんには、優しく語りかけるように読んであげてください。膝に乗せ、「がたんごとん」という音に合わせて揺すってあげながら読むと喜びます。
図書館では、0歳から楽しむことのできる絵本をご用意しています。図書館のホームページから本のリストもご覧いただけますので、どうぞご利用ください。