2023年7月号 「今日、私は皿を洗わなかった」

「今日、私は皿を洗わなかった」

 育児に追われ何もできなかったように感じる毎日。そんな一日の終わりには母親が赤ちゃんと過ごしたかけがえのない「今日」を振りかえるというニュージーランドの子育て支援施設に伝わる詩に出会いました。作者不明のまま世界中に広まったそうです。子育てをしているお母さんにおくります。
 ― 「TODAY」 -
 「今日、わたしは皿を洗わなかった。ベッドはぐちゃぐちゃつけといたおむつはだんだん臭くなってきた。昨日こぼしたたべかすが床の上から私を見ている。窓ガラスは汚れすぎてアートみたい。雨が降るまでこのままだと思う。人に見られたらなんて言われるか。ひどいねえとか、だらしないとか、今日一日何をしていたの?とか。私は、この子が眠るまでおっぱいをやっていた。私はこの子が泣き止むまでずっと抱っこをしていた。私は、この子とかくれんぼした。私は、この子のために玩具を鳴らした、それはきゅっと鳴った。私はぶらんこをゆすり、歌をうたった。私はこの子にしていいことと悪いことを教えた。ほんとにいったい何をしていたのかな?たいしたことはしていなかったね。
 でも、今日一日、私は、この子のためにすごく大切なことをしていた・・・。そしてもしそっちのほうが本当なら、私はちゃーんとやったわけだ。」
 この詩はニュージーランドが発祥ですが、初めての育児で不安を抱えているのは、世界中のお母さんも一緒なのです。子どもが産まれる前は仕事と家事を自分の思うとおりにできるけれど、産まれてからはそうもいかず掃除機も十分にかけられないまま夕方になり一日が終わっていくことってありますよね。
 今日も子どものために〇〇した・・・それって素晴らしいことだと思います。自信をもって自分を褒めてあげてください。

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