2023年4月号 「わくわくする気持ちの共有」

「わくわくする気持ちの共有」

 2023年3月から始まったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での日本人選手の活躍に感動をしている方も多いと思います。世界各国のチームに対して果敢に挑み勝利する姿は子どもたちにも興奮と感動を引き起こしています。
 5歳児クラスの子どもたちが園庭でバットを振る真似をし、ペッパーミルで胡椒を引くポーズをとっていました。これはヌートバー選手が「粘り強く身を粉にして戦おう。胡椒のように日本のスパイスになろう。」という意味で始めたポーズだそうですが、いまや子どもたちにも大流行です。「大谷選手のホームランすごかったよね。」「ぼくも小学生になったら野球するんだ。」など話が止まりません。日本チームの応援だけでなく、それぞれにお気に入りの選手もいるようでした。
 年長クラスになると、生活発表の場面で体験したことや感動したことを皆の前で発表し子ども同士で話し合うことがあります。「ドッジボールでボールが当たって嫌だったけど、しょんぼりしないでもっと頑張るって思った。」「転んでも直ぐに立ち上がったところが良かったね。」など、友だちの話をうれしそうにうなずきながら聞く姿は印象的です。
 WBCの感動もそうですが、わくわくする出来事と出会ったあとに、それを語り合う仲間がいるってうれしいことですね。とぎれとぎれであっても子どもたちは、身振り手振りで相手に思いを伝えようと努力します。大人が求めている完璧な説明ができなくても理解をしてあげると満足します。
 語り合う中で大事なことが心の中に残っていくように、一人ひとりの子どもたちとの対話を大事にしたいなと思いました。

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