2023年3月号 「してあげる」より「そこにいる」が大切
「してあげる」より「そこにいる」が大切
仕事と子育ての両立、どうしていますか?育児休業も終わり、春から保育所に預けることで子どもに寂しい思いをさせてしまうのでは?子どもと過ごす時間が短くなり愛情が伝わるか心配など、「はぐ」での会話の中で不安や悩みの声が聞かれました。
仕事と育児の両立は大変だし、育休で長く仕事をお休みしていたら尚更悩むと思います。仕事をすると子どもから離れるので良くないのではないかと思う方もいるかもしれません。でも、子どもの発達は、親との関係だけで進むものではなく、保育士など親以外の大人との関係や友だち同士の関係の中でも育っていきます。また、子どもが保育所に入ることで、家庭ではできない、とても楽しい大切な経験ができるかもしれません。そのように発想の転換をしてみると楽な気持ちになります。
また、遊んだり、絵本を読んであげたりするだけがコミュニケーションではありません。子どもが小さい頃は、子どもと一緒にいること、一緒に生活をしていること全てがコミュニケーションなのです。寝かしつけをするときに、抱きしめてあげたり、歌をうたってあげたりするのは最高のコミュニケーションですね。「早く寝かせないと・・。」と焦るのではなく、「ねんねのコミュニケーションをしよう。」というように考えてみてはいかがでしょう? 疲れていて添い寝をしていたら、いつの間にか自分の方が先に寝てしまったという経験もあるかと思いますが、そんな日もあっても良いと思います。時間の長さよりも、「やりとりの質」を大切にしていけると良いですね。
そして、「何かをしてあげる」こと以上に、困ったときや不安なときなど必要な時に「そこにいる」ことが大切だと考えられています。
子育てはまだまだ続きます。困ったときは、いつでも「はぐ」に遊びにきてくださいね。
いつまでも応援しています。また会いましょう