2023年11月号 「かむ」力を育てましょう
「かむ」力を育てましょう
秋も深まり、「食欲の秋」を皆さん満喫していますか?これからは気温も下がってくるので、あたたかい食べ物が恋しくなりますね。
さて、食事の時に「よくかんで食べましょう」と言われますが、「かむ」ことにはどんなメリットがあるのでしょうか?
お子さんの成長にとってのメリットは、
(1)脳の発達をうながす(脳への血流が活発になり、脳が活性化)
(2)気持ちを安定させる(脳内の緊張をやわらげる化学物質(セロトニン)が増加)
(3)表情が豊かになる(頭蓋骨がバランスよく成長し、口の周りの筋肉も良く動くようになる)
の3つがあります。
次に歯科的なメリットですが、
(1)あごの発達をうながす(あごが大きく丈夫に育つことで、いろいろな食べ物をきちんとかんで食べることができる。また、乳歯から永久歯に生え変わる際のスペースができることにより、きれいな歯並びになる可能性が高くなる)
(2)だ液の分泌を増やす(だ液には数多くの酵素が含まれており、消化を助ける。また、口の中を清潔に保ち、歯を強くする働きもあり、虫歯予防の効果がある)
の2つになります。
「かむ」ことの土台は乳幼児期に作られますので、食事の際は(お子様の歯の萌出状況に合わせて)できるだけかみごたえのあるものを食卓に出すように心がけましょう。「かみかみしようね」など声掛けも効果的です。歩くことや、身体を使ってしっかり遊ばせることも大切です。
よくかんで元気なからだ、きれいな歯やお口をめざしましょう!