2023年10月号 「食べる力をつける 手づかみ食べ」

「食べる力をつける 手づかみ食べ」

 「手づかみ食べをさせようと思うのですが、汚れて片付けが大変。」という声を聞きました。
 確かに手づかみは、時間がかかるし掃除も大変ですよね。でも生後9か月から1歳すぎの子どもの発育・発達にとって手づかみ食べは良いことがたくさんあります。
 一つは、食べ物を触ったり、つかんだりすることでその固さや触感を体験します。二つ目は、遊ぼうとしているのではなく、食べようとするから口に入れる、いままでの「食べさせてもらう」受け身の行動から、自らの意志で食べ物を求める能動的な行動への変化なのです。それに手づかみ食べにより目・手・口の協調動作が円滑になることも、おすすめの理由です。
 例えば、豆腐を指でつまむと柔らかく崩れやすいと感じ、それを持ち上げて重さを感じ、前歯で一口かじると口触りや歯ごたえがわかります。など様々な食材を手づかみ食べすることにより一連の行動がなされて食べ物の固さ、重さ、密度、触感が学べるのです。手づかみ食べは食べることの自立に向けた貴重な学びの機会なので、心と時間に余裕があるときは、十分な環境を整えて体験させてあげてくださいね。11月の「はぐ」食育講座で詳しくお話しします。スプーンや箸を持たせる時期などお悩みを解決します。ぜひ参加をしてくだ さいね。

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