2022年5月号 健診で安心! 3歳児健診に視覚検査の新機器導入

健診で安心! 3歳児健診に視覚検査の新機器導入

 目の機能は3歳頃までに急速に発達し、6歳~8歳頃までにほぼ完成します。目の機能は出生後に徐々に向上しますが、生後早期から視線がそろっていること、両眼が同等に明瞭に見えていることが正常な両眼視機能の獲得に重要です。
 しかし、お子さんは弱視(視力発達の遅れ)が発症しても見えにくさを自覚しません。また乳幼児期に発症した斜視では、複視(一つのものが二つに見えること)を訴えることがほとんどありません。3歳児健診において弱視や目の異常が見逃されると治療が遅れ、将来にわたり十分な視力が得られないことがあります。
 新たに導入される視覚検査機器「スポットビジョンスクリーナー」は健診対象者の全員を検査します。小箱程度の機器にお子さんの目元を映すだけの簡単な検査です。かかる時間は5秒~10秒で、映った瞳の状態を数値化します。
これにより、早期発見の可能性が高まるのが
・遠視(近くがよく見えない)
・近視(遠くがよく見えない)
・乱視(ダブったり輪郭がボヤけて見える)
・斜視(見るものに対する視線が、左右の眼で別々の方向) です。
問題があった場合、早く見つかれば早く治療に臨めます。ぜひ健診の機会を生かしましょう。お問い合わせは、母子保健係(℡ 042-368-5333)まで。

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