「食べるだけじゃない楽しみ」

　１１月の暖かい月曜日、５歳児クラスが芋ほりを行いました。実も大きく立派なさつまいもが育ち豊作だったのだなと感じます。
　丁度この日は園庭開放の日。地域の親子さんが園庭に遊びに来ました。芋ほりの後に残った芋ツルがたくさん残っていたので、「リースを作りませんか？」と声をかけると「私作ったことありますよ。」とリース作り名人のママが先生役となり、他のママさんたちに作り方を教えてくれました。廃材になってしまいがちな芋ツルがリースに大変身。普段子育てに忙しい毎日なので「こんな体験ができるなんて。」と目を輝かせて楽しんで作っていました。ママたちが夢中で創る傍ら、子どもたちは長い芋ツルを引きずって歩いたり、芋の葉でままごと遊びをしたり、畑から出てきた虫を眺めたり・・・それぞれに近くで楽しんでいるのでした。ママたちがニコニコしているので、子どもたちも何だかわからないけれど楽しいなという気持ちになっていて不思議と落ち着いて遊んでいるのです。大人が笑顔でいることはそれだけで安心するのでしょう。
　土の中でじっくりと育つさつまいも。夏野菜のように花が咲いてすぐに実になるのとは違い成長するまでにたくさんの時間を必要とします。子育ても乳幼児期にじっくりと向き合うことで心も体も大きく育つのだなと思いながら畑で収穫したお芋を給食で有難くいただきました。