「オムツ外れは突然に」

　３歳になったＡちゃんは、急にトイレでおしっこができるようになって皆を驚かせています。夢中になって遊んでいても、尿意を感じると「でちゃう。でちゃう。」と言いながらトイレへ行き、気持ちよさそうにおしっこをします。ついこの間までは紙パンツだったし、おしっこでパンパンになった紙パンツをはきかえるのを嫌がっていたので驚いてしまいます。急にできるようになって大人は驚きますが、当の本人は、こんなの当たり前！とでも言いたげな様子です。特別にトイレットトレーニングに励んでいたわけでもないのにと驚きますが、ふっと頭に浮かんだのが「ひとり立は突然に」というフレーズでした。
　トイレへの興味が増していることは勿論ですが、３歳くらいになると膀胱が発達しておしっこを溜める力がついてくるので、おしっこが溜まると「尿意」を感じて「でちゃう」と言うようになるそうです。言葉は早いのに、おむつがなかなか外れない子など、トイレトレーニングの道のりは個人差があり、ひとりひとり違います。興味をもつ時期も違い、Ａちゃんのように突然やってくる場合もあります。成功させる一番のこつは「絶対に叱らないこと」だと思っています。失敗するのは当たり前、お子さんの心の中にある「自分で」という気持ちを信じて気長に応援していきましょう。